心臓特殊検査

ホルター(24時間)心電図検査

失神やふらつきの原因精査のためにホルター心電図検査が有用なことがあります。飼主様にとっていただく動物の行動記録とホルター心電図を照らし合わせることで、失神・ふらつきなどのイベントがあった時の心電図所見を評価することができます。また、不整脈を引き起こす心筋症の重症度評価や治療反応などにも用いることができます。一般的に3日間の測定をしていただいた後に、心電図データの解析を行います。

経食道超音波検査

経食道超音波検査は、心臓外科手術時に、心臓全体の形態や動きの観察、弁膜の開閉、血管の異常、血流の方向、短絡や逆流の評価に用いています。犬猫では全身麻酔が必須となり使用するプローブの大きさにも依存しますが、3D画像の構築により詳細な心臓形態および血管構造の詳細な観察が可能です。

心臓カテーテル検査

全身麻酔下で行う検査になります。体表に近い血管からカテーテルを挿入することで、心臓・血管内の正確な血圧や酸素飽和度などを測定ができます。また造影剤を用いる事により、心臓・血管の異常な構造や弁膜からの逆流を検出することができます。