皮膚科耳科

皮膚科耳科の概要特色

当院の皮膚科・耳科では、現時点で国内に7名しかいないアジア獣医皮膚科専門医資格をもち、さらに耳科診療の経験豊富な専門医が直接診療を担当します。
また、世界各国の専門医ともコミュニケーションをとり、最先端の医療をご提供できるよう全力を尽くしております。
時間をかけて丁寧に診察することで、患者の病態を正確に把握し、根拠に基づいた安全性の高い治療で、素早く治すことに真摯に取り組みます。
患者の病気だけに焦点を当てるのではなく、「どんなことで困っているのか?」に耳を傾け、飼い主様のご意向と患者の状態にも配慮した検査/治療プランを提供するよう努めています。

皮膚科では、難治例や稀にしかみられない珍しい皮膚疾患では、皮膚の一部を採取する皮膚生検が必要になり、二次診療施設では日常的に行われます。
通常、家庭医により採取され、病理医により診断が行われますが、当科では、臨床と病理の相関性に配慮し、「どこからどのタイミングで採取すると良いか?」に精通している皮膚科専門医が直接採取し、より高い精度をもって診断をしています。

当院には、国内有数のビデオオトスコープと半導体レーザーを用いた高度な耳内視鏡処置が実施可能な施設です。
外科手術により耳を切除すべきと診断された末期耳炎症例や難治性外耳炎/中耳炎でも、大きな負担をかけることなく、日帰りで処置し、短期間で改善する可能性があります。
また、不可逆的な病理変化による耳道狭窄も半導体レーザーによる耳道形成術により状態の改善が可能です。
さらに、悪性腫瘍などにより外科が必須な場合でも、当院の外科を含む診療科と連携をとり、治療をすることが可能です。

主な病気 – 皮膚科

皮膚炎

  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギー
  • マラセチア性皮膚炎
  • 猫アトピー皮膚症候群
  • 肢端舐性皮膚炎/肉芽腫
  • 好酸球性肉芽腫
  • 形質細胞性足皮膚炎

感染症

  • 難治性/再発性膿皮症
  • 深在性膿皮症
  • 趾間せつ腫症
  • 皮膚糸状菌症
  • ニキビダニ症
  • パピローマウィルス感染症

自己免疫/免疫介在性疾患

  • 落葉状天疱瘡
  • ループス
  • 多形紅斑-中毒性壊死症
  • 薬疹
  • 無菌性結節性脂肪織炎
  • 若年性蜂窩織炎
  • 血管炎
  • 虚血性皮膚症

先天性/後天性脱毛症

  • 心因性脱毛症
  • 毛周期停止(脱毛症X)
  • カラーダイリューションアロペシア
  • パターン脱毛
  • 毛刈り後脱毛
  • 甲状腺機能低下症
  • 副腎皮質機能亢進症
  • 性ホルモン失調

角化異常/脂漏症

  • 魚鱗癬
  • 本態性脂漏症
  • 脂腺炎
  • 肝皮症候群
  • シュナウザーのコメド症候群
  • 亜鉛反応性皮膚症
  • パッドの角化亢進
  • 耳輪皮膚症
  • 犬の炎症性角化異常

色素異常

  • 色素沈着
  • ウィルス性色素性局面
  • 白斑

腫瘍/非腫瘍性病変

  • 石灰沈着症
  • 皮膚型リンパ腫
  • 扁平上皮癌
  • 多発性皮脂腺腫

主な病気 – 耳科

外耳炎

  • 化膿性外耳炎
  • 紅斑耳垢性外耳炎
  • 狭窄性外耳炎
  • 閉塞性外耳炎
  • 非腫瘍/腫瘍性病変

中耳炎

  • 単純性化膿性中耳炎
  • 原発性滲出性中耳炎
  • 真珠腫性中耳炎
  • 炎症性ポリープ

耳道内結節

  • 耳垢腺腫
  • 炎症性ポリープ
  • 真珠腫
  • 慢性炎による病理変化

主な症状 – 皮膚科

かゆみ

  • 赤みと腫れ
  • 皮膚や被毛の色の変化 (ex.黒み)
  • ぶつぶつ

ガサつき

  • フケ

脱毛

ベトつき

  • 悪臭

できもの

  • しこり
  • 分泌物 (ex. 膿、出血)
  • ニキビ

主な症状 – 耳科

耳のかゆみ(頭を振る)

  • 頭をかしげている
  • 耳の赤みと腫れ

耳の穴が閉じてきた

耳の中のできもの

耳痛

耳だれ

耳の汚れ

耳の聞こえが悪い

  • 耳介が折れ曲がる
  • 耳介の毛が抜ける
  • 耳介に皮膚病がある

主な検査方法

  • 細胞診
  • 被毛検査
  • 皮膚生検
  • 耳内視鏡検査
  • アレルギー検査
  • 血液検査
  • X線検査
  • CT検査

主な治療

皮膚科・耳科内科一般

耳内視鏡処置
半導体レーザーによる低侵襲処置
(皮膚科:減感作療法、再生医療、レーザー療法)