腫瘍科

腫瘍科の概要特色

腫瘍に対する治療の3本柱は、「外科」「化学療法(抗がん剤)」「放射線療法」です。当院では、外科および化学療法が可能であり、必要に応じて近隣の放射線療法の実施が可能な施設をご紹介の上、放射線療法を受けていただくことも可能です。
外科療法の特色は、腫瘍を大幅に減量し、時に根治に導くことが可能な点にあります。一方化学療法は、効果と副作用が背中合わせの治療ではありますが、そのさじ加減をうまくコントロールすることで、腫瘍の増殖をコントロールし、生活の質(Quality of life:QOL)を維持しながら延命を行うことが可能です。
さらに第4の治療として「免疫療法」が着目されていますが、今はさまざまな方法が検討されている段階で、新規治療法の確立が待たれます。
腫瘍の治療は罹患した動物、ご家族、メディカルスタッフがチームとなり協力して治療にあたることが最も重要と考えており、より良い治療を行い、QOLを保てるように努めています。

主な症状

・皮膚腫瘍、乳腺腫瘍:皮膚のしこり、ただれ、痛み
・リンパ腫:体表のしこり、元気・食欲の低下、嘔吐、下痢など
・腹腔内腫瘍(血管肉腫、肝臓癌など):元気・食欲の低下、嘔吐など臓器によって異なる
・膀胱腫瘍:血尿、排尿しづらい、排尿回数が多い

主な検査方法

腫瘍の診断には「腫瘍が何であるか?」と「腫瘍がどのくらい広がっているか?」「腫瘍により体にどのような影響が出ているか?」を調べる必要があります。そのために、組織学的検査と画像検査、身体検査や尿検査、糞便検査、血液検査がそれぞれ必要となってきます。

主な治療

放射線療法は当院では実施不可のために、近隣の施設へのご紹介となります。その他の治療法(免疫療法、遺伝子治療、代替療法など)については、当院で実施可能なものとそうではないものがあるため、詳細は担当医にご確認ください。