腎泌尿器科の主な治療

外科切除術

腎泌尿器腫瘍の治療として外科切除術は一般的な治療です。腎臓の摘出や膀胱、尿道を全て摘出することもあります。 腎泌尿器は常に尿が流れる場所であり、尿路確保のために切除だけでなく適切な再建が必要な場合もあります。
根治を目的とした広範囲の切除を目的とした手術と、対症療法に近い緩和治療を目的とした手術とに分けられます。

SUBシステム設置術

多発性の尿管結石や再発性の尿管結石、尿管狭窄などでは、その動物の尿管を用いることが困難な場合、尿管を迂回させて尿路確保を行うために人工物(デバイス)を用いることがあります。SUBシステムはX線透視下で設置するデバイスで、デバイスを経由した確実な尿路確保を行うことができますが、デバイスに伴う合併症の可能性もあり、設置のタイミングを慎重に検討する必要があります。

ステント設置術

尿管結石による尿路うっ滞の改善のために、尿管内にステントと呼ばれる人工物を設置する手術をステント設置術と言います。ステントによる合併症が多く報告されており、現在はあまり選択されない治療となっていますが、尿路手術後の合併症を抑えるために一時的に設置することはあります。

腎代替療法(血液透析、腹膜透析)

腎臓は老廃物を排泄したり、水分の再吸収を行い体内の恒常性を維持する臓器ですが、さまざまな原因によりこれらの働きを維持できなくなり、生命を維持できなくなることがあります。
腎代替療法とは、腎臓のこれらの働きを肩代わりする治療法で、腹膜透析や血液透析が挙げられます。血液透析は、体の外に一度血液を取り出して血液中の老廃物や余分や水分を除いた後、再び体内に戻す方法です。一方、腹膜透析は、お腹の中に透析液を入れて腹膜を使って老廃物や余分な水分を取り除きます。
腎臓は再生能力に乏しい臓器の一つで一度ダメージを受けるとその機能の回復は乏しいと言われています。
腎機能低下が生じる原因はさまざまあり、慢性腎臓病などに関連して徐々に腎機能が低下する場合や、脱水や中毒、尿路閉塞などにより急激に腎機能が低下する場合(急性腎障害)があります。
慢性腎臓病などに関連した腎機能低下ではそれ以上の機能回復は望めないため、人で実施されるような腎代替療法は一般的に実施されていません。一方、急性腎障害の場合、腎臓へのダメージは一時的であったり、その原因が治療されることで腎機能が回復することがあり、腎機能が回復するまでの間、腎代替療法を実施することがあります。